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2023.07.07

【設計費】について考える vol.1

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このコラムでは、住宅をオーダーする上での業界内での情報や素朴な疑問、裏話などについて書いていきたいと考えています。

私自身、建築業界に飛び込んでかれこれ30年近くが経ちゼネコン(大きなビルや国立競技場、道路や橋、ダムなどの工事と設計)、住宅業界(ビルダーやハウスメーカーなど主に住宅の設計と工事)、設計事務所(住宅、商業建築、医療建築、低中層ビルなどの設計)とキャリアを積んできました。

ゼネコン業界と住宅業界の別業界???

ゼネコン業界の人に住宅業界の事を聞いてもほとんどわからないくらい別業界ということも一般の方はほとんど知らないような印象で、自分自身も転職して実務にあたり、多くの違いを目の当たりにしました(というか、全く別の業界だな…と認識するに至りました)

その他にも、リフォーム(最近ではリノベ/リノベーションという言葉を使う会社も増えてきました)に特化した会社や商業建築(飲食店はじめ色々なお店)に特化した会社、医療建築(文字通り、病院や診療所)に特化した毛色の違うグループもあります。

今回のテーマは【設計費】について

住宅業界を中心にそれぞれの設計費について自分の知る範囲で書いてみたいと思います。

まず、皆さんは総工費5000万の家を建てるときに設計費はいくらだと思われますか?注文住宅で設計を設計事務所に依頼すると、総工費の10%程度が比較的平均的なラインだという印象です。

人気の建築家や設計士の方だと、20%程度の方もいらっしゃいますし、あるハウスメーカーの見積もりに記載されている設計費は3%程度というものもありました。

3%というと、150万…10%だと500万…20%だと1000万
ここで、疑問が湧いてきます…

『この金額差は一体何なのか?』
『多くお金を支払った方がいいことがあるの?』
『高いお金を出してもやってもらえることはあまり変わらないの?』

【設計費】は、何に対する対価の総額なのか

それを知るには【設計費】は、何に対する対価の総額なのかを知る必要があります
つまり、『設計費は何に対して払うお金なのか?』を知るということです。

皆さんは『デザインを考えて図面を描いてもらう費用です!』という程度の理解で設計費をとらえていませんか?
まぁ、概ねはそうなのですが…(笑)

しかし、実は、それだけでもないのが実情なのです。

そのあたりは、次回コラムではもう少し詳細に説明していきたいと思います。

・設計士の純粋な人件費はいくらでしょう?
・打ち合わせの時間以外に設計士としてどのような業務でどれくらい仕事をしているのか?
・設計施工を一緒に請け負う会社の場合、見積もりの設計費の額が純粋な設計費でしょうか?
・ひとつの建物を設計をする人数は一人でしょうか?

などを少し想像していただきながら…

次回コラム【設計費】について考える vol.2をお待ちいただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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